次女が進路を決めるとき、専門学校しか考えていませんでした。推薦で大学進学できたとしても、大学は、学習する範囲が広く、おまけに卒論などの課題もあります。彼女がそれをクリアできるか甚だ疑問でした。
一時期、彼女は介護系の専門学校へ行きたいと言い出しました。介護って・・・
介護なら看護のほうが、待遇もいいし、仕事も多いと思うのですが。
ただ、彼女の場合、不器用という致命傷がありました。また彼女はとても華奢なのです。とても患者さんを支えれる状況ではありません。
全力で反対しました。
彼女に、一つ一つ説明しました。強制だけでは納得しませんので。
専門学校をひとつひとつ。
パン作り、美容、会計、公務員、ブライダル、調理師、グラフィックデザイン、マンガ、建築、自動車整備、看護、医療事務、情報系
一つ一つやりたいこと、やりたくないこと、確認していきました。
そして残ったのが、情報系だけでした。
そこの情報系の就職率は、100%でした。
周りに専門学生はいないこともあり、私はよく理解していなかったことが、後にわかりました。
専門学生の今どきの就活事情
学校と3者面談があったのは、2年生の暮でした。
そこでこれからの就職活動について、簡単に説明がありました。
簡単に説明すると、学校推薦で受験したら、かならず就職しなければならない、辞退はできないと。
年明けに学校主催の企業説明会があるということでした。参加する企業を5つ選んで、参加するようですが、話を聞いた段階では、もう参加企業の変更はできないとのこと。
彼女が選んだ企業は、行く気のない企業が2つ入っていました。なぜ、そこを選んだ???
1か所、県外の、しかも県内にも営業所がある企業がありました。そこで、そこの説明会に参加するにはどうしたらいいか、先生に聞いてくるように彼女に言いました。
行く気のない企業のひとつは、とても参加者が多いので、そこを辞めていくことができるよう手配してくれました。
すべてはその企業から始まった。
その企業の説明を聞いたことで、県外の企業が見えてきました。
そして、マイナビで合同企業説明会の案内があり、その企業も参加していることがわかりました。おまけにその会場までは無料のバスが運行するということで。
学校の企業説明会は1月の終わり、マイナビの合同説明会は、3月の初めでした。
県外の企業を視野に入れた本当の理由
それは、県内で就職すると、車の運転が必須になるだろうということでした。
彼女は、運転免許証を持っています。
でも、免許取得後、運転をしたことがありません。就活に免許証は必須と言われて、2年生の6月に取得することにしました。身分証明書に30万円。
高い買い物ですが、仕方ありません。それについても、後日記事にできたら。
しかし、運転させるつもりはありませんでした。彼女は注意散漫で、事故を起こした場合、人の人生に影響を与えてしまいます。彼女も自分の能力を分かっており、それについては異論はありませんでした。
その意味を知った日
彼女の進学を考えていた時、職場で一緒だった知り合いに言われたことを思い出しました。知り合いの長女も同じ年代でした。知り合いの長女は、学校推薦で大学へ行かせるようです。それも東京へ。
その知り合いは言い放ちました。
専門学校はあり得ない。
次女には専門学校へ行かせるつもりの私は、その意味が分かっていませんでした。
そして、就活を始める中で、徐々にわかってきたのです。
まず、専門学生を募集していない企業があるということを。特に大手は。
そこで、第一の足切りをしているのでしょう。
その現実を知った時、あの知り合いの言葉の真意を知りました。
その現実を受け止めて
しかし、今更それを悔やんでも仕方ありません。
また、それを知っていたとしても、やっぱり、選択肢は専門学校だけだったと思います。
マイナビで専門学校生を募集している企業を抽出することから始めした。
(つづく)