りんごの花が咲くころ

30年3月に公務員を勧奨退職しました。悠々自適な生活の予定が、まさかのがん発覚、闘病生活へ突入。第2の人生を歩むため別居から離婚を選択しました。今はおひとりさまの人生をいかに楽しむかを追求しています。リタイア。断捨離。ミニマリスト。

家計管理

投資は悪なのか(その2)?

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投資信託で3千万円が200万円に…私はこうして定年資産を溶かしました

こんな記事を見ると、投資は絶対悪という気がします。本当にそうでしょうか。

 

投資は悪なのか(その2)?

「私の体感では、iDeCo(イデコ)の利用者のうち、8割は元本割れしていると思います」
と述べるのは、全日本年金者組合東京都本部の芝宮忠美・副委員長。

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことである。60歳までに毎月、一定の掛け金を支払って金融商品を買い、60歳になると年金としてそれを引き出せるというもの。この制度を使えば、掛金、運用益について税が優遇されるし、積立金を受け取る時も控除の対象に。国が旗を振り、現在、123万人が利用しているが、
「ここ1~2年、組合に“iDeCoで投資したのに、元本割れしてしまった。どういうことなのか”という相談が急増しているのです。それまでと比べ、3倍ほどに増えた印象ですね。うちの息子も加入しましたが、元本割れしているとか。皆さん、国が勧めているのに騙された、という思いがあるようです」(同)

国が関わろうと投資は投資。実際に8割が損しているかはともかく、決して「安心の商品」とは言い切れないのは事実であろう。

 

iDeCoは、公務員を退職する数年前に、制度として導入されました。自分自身は、退職も視野に考えていた時だったので、手続きは取りませんでした。その代わり、夫が手続きを取り、公務員の上限12,000円を投資しています。投資の内訳は、6,000円は夫が、後の6,000円は私が運用先を考えています。

退職してからも継続することはできましたが、iDeCoのメリットは税の優遇で、特に所得税と住民税の減税が大きいので、退職後、収入がないとその恩恵は受けることができません。毎月かかる手数料もあり、投資分が目減りしていくことも考えて私はやりませんでした。

 

iDeCoの運用状況

夫の運用状況

拠出月数 27月
開設時手数料 開設時 2,777円
口座管理手数料 運用時(毎月) 103円
運用時(毎月) 64円
現時点での手数料 7,286円

現時点で、マイナス20,000円余り。このマイナスには手数料も含まれますので、運用損は13,000円余り。

運用期間は、3年未満で、いつもマイナスというわけではありません。

iDeCo(30.6.21現在)運用状況

 

所得税10.21%、住民税10%とすると、所得控除が144,000(1年分の拠出額)円ありますので、計算上29,000円余り、税金が少なくて済みます。

現在、マイナスが2万円以上ありますが、計算上6万円を超える税金が少なくなっています。

夫の場合、60歳まで10年弱ぐらいの投資期間になりますので,大きなプラスは望めないかもしれませんが、減税のメリットを考えると加入するメリットはあると考えます。

私自身が加入しなかったのは、この減税のメリットを受けることができなくなるからです。そのうえ、毎月167円の手数料がかかることも大きな理由でした。

 

長女の運用状況

 

拠出月数 12月
開設時手数料 開設時 2,777円
口座管理手数料 運用時(毎月) 103円
運用時(毎月) 64円
現時点での手数料 4,781円

現時点で、マイナス6,000円余り。このマイナスには手数料も含まれますので、運用損は1,500円余り。

運用期間は、1年です。

所得税5.21%、住民税10%とすると、所得控除が84,000(1年分7か月の拠出額)円ありますので、計算上12,000円余り、税金が少なくて済みます。

現在、マイナス分はペイできている計算です。

長女の場合、60歳まで38年の投資期間になりますので,運用機関のメリットを受けることができるはずです。

 

ただ、教師として公務員だった長女が退職したのは計算違いでした。そして、このiDeCoが重荷になっています。掛金がというより手続きが煩雑なのです。

現在、長女は県外でバイト生活をして過ごしています。バイト先の社会保険に加入は、早くて9月からとなるそうです。それまでは、夫の扶養に入り、年金は国民年金になります。

そのまま2号保険者から2号保険者の手続きではなく、2号保険者から1号保険者の手続きをしてから、1号保険者から2号保険者の手続きを取る予定ですが、長女のバイト先が企業年金などを導入しているとまた手続きが変わってくると思います。

iDeCoを止めることは原則できません。拠出額を最低の5,000円に下げるか、拠出を止めて運用指図者になるかになりますが、その場合も毎月の手数料64円はかかってしまいます。今後の運用期間が長いので、手数料だけ負担すると拠出する意味がなくなります。今後手数料が改悪になるかもしれません。

掛け金を下げることも考えましたが、一度下げると上げることはなかなか実行しないと考え、長女と相談の上、払えるうちは12,000円の掛け金とすることにしました。

 

この手続きの煩雑さを考えると、次女は転職の多い職種なので今のところ手続きを取っていません。

 

投資についての考え

iDeCoなど、投資信託の積み立ては、長期間投資することが前提だと思います。そうすれば、平均的な価格で購入できますし、期間が長ければプラスになる時期も訪れるのではないでしょうか。

iDeCoは積立期間が60歳までと決まっているので、その時の運用成績がどうなっているかわかりませんが、減税と合わせれば、プラスになると考えています。

iDeCoに対する希望は、手続きを簡略化してほしいということです。マイナンバー活用でどうにかならないでしょうか。

 

記事通り、8割損している中に、夫も長女もいますが、損というのはある一点をとってのことで、夫はあと6年、長女に至っては37年ほどあります。制度そのものが始まったばかりで、10年以上の運用もまだ存在しません。

損がそれでも気になる方は、投資に向いてないと思います。ましてや、iDeCoは解約することが原則認められていませんし、手数料も毎月かかってしまいます。始める前には、自分の投資に対する耐性を見極めて始めることです。

 

投資は、自己責任と余裕資金ですることです。

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